戦後、物がなく流通も通信も不十分だった時代には人と人とのつながりが密接でした。ご近所さんのお風呂を借りて入浴する「貰い風呂」や調味料の貸し借り、おかずの分け合いといったご近所付き合いや、路上での井戸端会議は情報交換の場としての役割がありました。他人にお世話にならなくても、なんの不自由がなくなった現代では、個人主義・プライバシーの尊重といった考え方が浸透し、ご近所付き合いが希薄になっていると言われます。そういった周囲への無関心がご近所トラブルや孤独死といった社会問題に発展することも。今回は最近のご近所付き合いについて考えてみました。