1人暮らし…半同棲生活って契約違反?

1人暮らしをしていれば、恋人が部屋に泊まりに来るのは自然なことです。けれど、週の半分も泊まっていくような半同棲状態になってしまったらどうでしょう。契約違反になってしまうのでしょうか?

同棲と半同棲の違いは?

同棲とは、正式に結婚していない男女が一緒に住むことです。私物、家財道具も持ち込んで同居人として居住している状態です。半同棲に定義はありませんが、自宅が別にある交際相手が週3日以上宿泊し、身の回りの荷物を部屋に置いている状態なら半同棲と言えるでしょう。

契約違反になるのか

部屋の広さにもよりますが、一般的なワンルーム、1K、1DK、1LDKの部屋は契約者を含めて2人の居住が可能とされています。しかしながら、2人で住むことのできる部屋だからといって1人で住む契約しているのに半同棲をしていれば契約違反になります。賃貸物件に住むことが出来る人は契約者(入居者)と契約書に記載されている同居人です。

住んでいるわけではなく、たまに泊まりに来ているだけと理由をつけても、週の半分以上部屋で過ごすということになれば部屋の内装や設備がその分余計に劣化することになり、他の住人にとっては身元不明の人物が頻繁に出入りしていることになります。半同棲でも契約違反と判断され、改善を求められるでしょう。注意されても改善がみられないと、信頼関係の維持が難しいと判断され、退去勧告を出されてしまう可能性があります。

きちんと申告を

大家さんにとって賃貸物件は大切な財産です。単身で契約した部屋に2人で住んでいるとなると、家賃を折半で支払っている場合、同棲を解消した時に家賃の滞納があるのではないかという不安がありますし、他の居住者の迷惑になることも。

泊まる日数が増え半同棲状態になったら自己申告して契約の変更を申し出ましょう。2人で入居可の物件であれば、契約の変更が出来る場合がほとんどですが、人数が増えたことで退去時の原状回復費用が余計に掛かることが予想されるため、敷金や賃料の増額を求められることがあります。管理会社と大家は入居者の家族構成を把握しておく責任があり、同居人の手続きには身分証(免許証・住民票)の提示と名前、年齢、職業、勤務先等の記入を求められます。入居者の人数と情報を把握していないと、災害時の安否確認が出来ないためです。

人の目を気にしながら内緒で半同棲を続けるのはストレスになりますね。物件を選ぶ時点で交際相手がいるなら、泊まりに来ることを前もって伝えた上で入居審査を受けましょう。同棲するカップル歓迎の物件もあるので、契約違反にならない2人に合った部屋を探しましょう。

記事作成日:2017年06月26日 最終更新日:2017年07月26日