五島美術館

平安時代の貴族住宅の様式である寝殿造りを取り入れた美しい建物が世田谷区上野毛にある五島美術館です。

五島美術館では、国宝・重要文化財を含む日本と東洋の古美術品を所蔵。素晴らしいコレクションとともに、貴重な建造物である本館や、約6000坪の敷地内にある美しい庭園も必見です。

五島美術館コレクション

大正から昭和初期にかけて世田谷では多くの鉄道が開通しましたが、五島美術館創立者の五島慶太は東京急行電鉄を創業した人物でもあります。

五島美術館では五島慶太が鉄道事業の傍ら蒐集した貴重な美術品をもとに、蒐集家からの一括購入や寄贈された日本と東洋の絵画や書跡、陶磁、古鏡、茶道具など国宝・重要文化財を含む約5000件を所蔵しています。

・国宝 源氏物語絵巻
11世紀に紫式部が著した「源氏物語」54帖から各帖ごとに1から3場面が絵画化された絵巻物です。12世紀に作られたもので、現存する絵巻の中では最も古い作品です。五島美術館では「鈴虫」2場面、「夕霧」、「御法」を所蔵。毎年ゴールデンウィークに展示が予定されています。

・国宝 紫式部日記絵巻
紫式部が寛弘5年(1008)7月から寛弘7年(1010)正月までの約1年半に記した日記を絵巻にしたもので、鎌倉時代前期に作られました。一条天皇の中宮彰子に仕えていた紫式部は、日々の出来事や平安貴族の生活の様子を日記の中で生き生きと描いています。毎年秋に展示が予定されています。

・国宝 金銅馬具類
5~6世紀にかけて成立した宮崎県西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)から出土した金銅馬具類。精緻な作りの品々は古代の権力を象徴するものと考えられます。

展覧会・イベント

興味深いテーマの展覧会が定期的に開催され、その期間にはテーマに関連した講演会やギャラリートーク、こども美術講座などのイベントが開かれています。

平成28年度は7つの展覧会が開催予定。

平成28年10月22日から12月4日までは5つ目の展覧会となる、平安書道研究会800回記念特別展「平安古筆の名品―飯島春敬の観た珠玉の作品からー」が開催中です。

基本情報

開館時間

午前10時から午後5時まで (入館受付は午後4時30分)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替期間、夏期整備期間、年末年始

入館料

一般1,000円/高・大学生700円/中学生以下無料、団体20名以上1人800円、障害者手帳をお持ちの方ならびに介助者の方1名は200円引、入園のみ(展覧会を観覧しない場合)は1人300円(中学生以下無料)。特別展は別料金になります。

住所:東京都世田谷区上野毛3-9-25

問い合わせ(展覧会の案内)

03-5777-8600(ハローダイヤル)

03-3703-0661(テープ案内)

最寄り駅:東急大井町線上野毛駅から徒歩5分

五島美術館HP:

http://www.gotoh-museum.or.jp/index.html

世田谷区上野毛3-9-25

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記事作成日:2016年10月29日 最終更新日:2017年07月23日